新しい介護しては単身赴任である。4

 

奥さんも子供も意志はぶれない。それどころか、いつ行くの! いつ行くの!とせかしてくるのだ。小学校4年とはいえ、しっかり自己主張ができる子だと感心しつつ、寂しくもある。
 かくして、兄弟4人の話し合いがもたれました。我が家のことを心配して、反対の声もありましたが、結局、母親の現状を見過ごすには忍びなく、承諾と言うことになりました。
 これで、本決まりになったのです。
 87才になる母、歩くこともおぼつかず、眼も見えにくく、一週間も前のごはんを平気たべついる母、買物にも、病院にもいくない。そんな時はヘルパーさんに頼んだり、親戚の人にきてもらったりと、やっとの生活を送っています。母親は喘息もちで、咳が止まらない時があります。年齢的にも、体力的にも、限界ですが、懸命に生活をしています。あと何年生きられるかと思うと、不憫でならなかったのでしょう。
 母と娘の特別な感情があるようです。