なまくら包丁は愛嬌がある!


本日の営業はエーコープ軽海店です。小松市の軽海団地の中央にあり車に乗れないご年配には重宝されているスーパーです。

本日、ご持参いただいたお客様の包丁ですが、一通り研いでも切れません。通常はこれで切れます。仕方なく研ぎ直しをします。また切れません。刃がつきにくいのです。かえりの刃が取れないのです。やむを得ず、少し鈍角にします。まだ駄目です。もう少し鈍角にします。なんとか刃は付きましたが切れ味は悪いです。

月に数回あるかな? 程度の差はありますが。いわゆる「なまくら包丁」です。焼きが甘いために粘りがありすぎ、かえりが取れないのです。人間の なまくら も困りますが、包丁のなまくら も困ります。

安い包丁には多いのです。逆に、研いでいると刃がカケてくる包丁があります。これは不良品です。比較的高級品に多いようです。これは焼きが入りすぎて、願利が少ないのです。

微妙な温度差で、こういう包丁がでます。非常に難しいのです。

言い方を変えれば、高額品には評価が厳しく、低価格品には愛嬌を持たせた表現を持たせるのは、日本人のやさしさでしょうか?

私もやさしさが欲しい!!

なまくらの意味

(1)刃物切れ味悪いこと。また、そのさまやそのよう刃物
「―な包丁
(2)なまけ者で、だらしがないこと。また、そのようなさまや人。
「―な社員