耳の産毛を剃る剃刀は健在でした。

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 本日の営業は加賀市動橋です。めずらしいものを持って来られました。最近は剃刀もめずらしいのですが、耳の産毛を剃るための剃刀です。巾4mm程度の細い剃刀です。最近は床屋さんでもほとんどが替え刃式の剃刀です。なんでもこのお店は昭和2年の創業で、おじいさんの代からの営業で、そのおじいさんから愛用の品だそうです。今も現役です。剃刀だと、きれいに剃れるし、その上剃られている人も気持ちがいいそうです。剃刀で剃る快感が素晴らしいということで、剃刀の愛好家もおられます。やはり、替え刃より鋼の剃刀は感覚が違います。剃刀はもっとも切れる刃物になると思います。刃を薄く仕上げてあるここと、材質には最上質鋼を使っています。それに従い研ぎの時の砥石も違います。まず、剃刀の場合は天然の仕上げ砥石かそれに準ずる砥石が必要です。これも消えゆく日本文化でしょうか?絶滅危惧種ならぬ絶滅危惧文化です。そして私の職業も絶滅危惧職にならないように頑張らねばと思い新たにした次第です。