小景異情は小学校の国語で習う

 

 

小学5年になる子供が学校の国語で習っている10月の詩は、金沢出身の詩人、室生犀星の「小景異情」

です。犀星の有名な詩です。県外に故郷を持つものなら、いやすべての人に共通する思いではないでしょう

か?でもかなり悲しい内容です!今ならムリムリというところ。私も無理ですね。 

 

原文 

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
 

意味 

故郷とは、遠くにいて思い出すものである。
そして悲しくうたうものである。
もしも、
落ちぶれて、地元ではない土地で乞食になったとしても、
(決して)帰るところではないだろう。
一人で都の夕暮れに
故郷を思い出しながら涙ぐむ。
そんな気持ちで、
遠い都に帰ろう。
遠い都に帰ろう。

 

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