至上幸せは認知なり

1人暮らしの老人が自立できなくなった時、子供の世話になるか、老人ホームに入るか?

ホームに入るお金があるなら、私はホームに入りたい。と思うようになりました。

「ホームは行き場のない老人の行くところで、家族と一緒に暮らすのが何よりの幸せ!」と何となく考えていまし

た。

家族と一緒に暮らすのが何よりの幸せでしょうが、大変な我慢なり遠慮の中で暮らすのは、苦痛ではないかと

おもうようになりました。

「老いては子に従え」というのは死語の世界のようです。認知症にも自尊心は大いにあるのです。

介護は娘がするのが一番とも考えていましたが、お互い言いたいことを言ってしまうと、娘とはいえ、しこりが残

ります。かえって、嫁、姑の方が超えれない部分があり、逆に良いかもしれない。

しかし、結局のところ、何が良いということはないと思います。その人次第になります。

さて、新潟のおばあちゃんのこと、認知が進み昨日のことはおろか、つい先ほどのことも思い出せなくなってい

ます。これは、おばあちゃんにとって、何より幸せなことです。

体調と記憶のいい時と、わるい時があります。自分の我を通す時もあります。最終的には指図されたり、声を 

荒げて叱られたりします。

でも、よく日にはにっこりして、ケロッとしてます。それもそのはず、きれいに記憶からなくなっています。

毎朝、心をリセットして、すっきりしているようです。これに勝る幸せはないと思います。