富山の小京都、城端での仕事でした。現在は南砺市になり、城端の名前が消えたのはさみしい限りです。
スーパーAコープセフレ店で営業をしていたら、この出刃が全然切れないの?と言ってもってこられたのが下の包丁です。何やら金づちでたたいた跡があり、峰がつぶれていました。悲惨!!
あのね!これは出刃包丁ではないのですよ! 野菜を切る包丁ですよ!
と言ったら出羽と書いてあるので、出刃包丁かと思って使ってました!とのこと。
出羽とは山形県で、月山和久の銘がありました。
山形の人なのか、ここら辺では見ない包丁です。(あとで分かったことですが、お嫁さんが山形の人だそうです)
青鋼の三徳型の割込み包丁です。
月山和久は出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)で有名な月山を名前にいただき、各地に生きる数少ない野鍛冶の一人です。
アジのある包丁ですが、悲惨な境遇に会いましたが、きれいに研ぎ直し、良く説明しましたので、これから正しく働けることかと思います。
この包丁は木の柄で形が出刃に似ていることから、良く出刃包丁に間違われ、出刃包丁として使っている人が結構多いのです。
包丁は正しい用途で使ってこそ、正しく働きますので、ご注意を!でば!

『研匠』光三郎は、研ぎを通じて、庖丁(刃物)の本当の切味を提供し、楽しく、気持ちよいお料理環境を創造する会社です。
庖丁等の刃物は、現在研ぐ所がないため、多くが使い捨てになっています。
以前はどこの家庭にも「砥石」があり、お父さんやお母さんが研いでいました。そういった人が高齢化し、年々その数が減少し、その反面お困りの方が増えています。『研匠』光三郎はそんな人の悩みを解消し、毎日のお料理が少しでも楽に、楽しくなればと考えています。
「庖丁とはこんなに切れる物なの?」という驚きと感動を日本中の人に伝えたいと考えています。
詳しくは以下の会社紹介をご覧ください。

光三郎は感動の切れ味をお届けします。